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浅学







今更のようだが、
国立科学博物館で特別展として、夏から開催されていた
深海展へ行ってきた。

通例なら、毎年この時期は恐竜展がやっているのだけどなあ、
しかし面白そうだ
期間の終わり目を狙って行ってみようと7月の始めに目論んで、
終了日間近だし、もうそろそろ・・・
と、先日ようやく敢行に及んだものの、
入場口は行列しており、館内も大変な混雑で少し面食らった。


深海の定義や調査の歴史、環境、生態系など、初めて知ることばかりだった。
根っからのものぐさな自分では、進んで調べたりしない、
こんな機会でもないと知り得なかった世界である。


知ってもらうというのは難しいことも多いが、知るという行為は、
このように大抵は意識的に容易く実行できるし、内容の選択も自由だ。

知らなかった何かを知るというのは、楽しいことばかりではないけれど
やはり有意義なことだと、しみじみ思う。

知ってよかったこと、知らなければよかったこと、
知りたくなくても知るべきこと、知りたいけれど、知らないほうがいいこと、
知る必要のないこと、知り得ないこと

知識は、さまざまの判断を後押ししてくれる

そして自身が「一番知りたいこと」を理解するための素材となってくれるはずだ。


それは、「理由」である。

「しくみ」、「過程」、「つながり」、
「方法」である。


水深200m以下
太陽光がほとんど届かず、深くなるほど完全な真っ暗闇で、
水温は氷点に近づき、高水圧、
そうかと思えば、
何百℃もの熱水が噴出していたり、メタンが湧き出でて、化学変化を起こし
あたりは硫化水素や重金属にさらされ、ほぼ無酸素の状態の地域もあるそうだ。
ひとくちに深海といっても状況はさまざまのようだが、
いずれも生き物が住むには酷すぎる環境下だと思う。

それでも実際に多様な生物が、銘銘の工夫をこらして暮らしている。

微かな光を感知する目を持ち危険を回避するもの、光ることで姿をくらませるもの、
体内外でバクテリアを飼いならし、それを餌としたり、栄養を分けてもらったり、
他の生き物と、持ちつ持たれつの共同生活をするものや、ちゃっかり依存して暮らすもの。
ただの木屑をご馳走に変えてしまう、すごい消化酵素を持つ、えびの握り寿司に脚が生えたみたいなものもいれば
今回の大目玉であったダイオウイカをはじめ、やたらでかいカニ、ヒトデ、単細胞生物もいるし、
古生代、中生代からほとんどすがたの変わらないものもいる。

ほんの一例だが、素晴らしい適応力だ
深海域こそ快適な我が城とばかりに過ごしているようで、頼もしい。
太陽のことも、光合成のメカニズムも、化学式も知らないけれど
皆、そこで生きる彼らにとっての一番重要な知識をちゃんと身に付けている。
神秘というほか無い。



新しいこと、知れば知るほどに、自分が何にも知らないでいるのに驚き呆れる。
その呑気を嘆き、おめでたさに嫌気が差し、無学、愚かを悔しく思う。
かといって
さて、これから、と、知ろうとすることの幅は果てしなく情報量は膨大、
たちまち気圧され、手の付け所に窮し、あとはもう立ちすくむ。

こんな者が「知った」事柄は、果してどんな「知識」として脳内に加わるのだろうね?
蓄積の有無も、その場所があるかどうかも怪しいものだ

そして結局後に残るのは、「自分は何も知らない」という事実それのみだ

一番知りたいことへの道のりはまだまだ、まだまだ、まだまだ遠い


だけど、
実は、それこそが目的さ。
知って、それを再認識したいんだよ。
増やすばかりが醍醐味じゃないさ。

半ば強がりのようでもある


付け焼刃の浅知恵を披露するのはこのくらいにして、
最後に、お土産として買った珍しい計量カップを紹介したい(下画像)

かわいらしい深海生物たちがが描かれており、少し迷いはしたが、珍しく衝動買いをした。
自分の浅い知識よりよほど実用的だと喜んで、帰宅後、
必要の無いのに早速、水道水の計量を始める。

すると、

なんだか違和感を覚える。

メモリが合っていないようなのだ。

少しどころではなく、大幅なずれがある。
計量スプーンやらペットボトルやら、メモリの付いた鍋まで持ち出して何度も量りなおしたが、
合わない。

もしかすると、このメモリは計量のためでなく、深度を表していて、
深海生物たちも生息する深度に合わせて描かれているのかと思いついたが、
それではメモリの表記があべこべだし、これも違うようだ。
そもそも、単位記号も書かれて無い。

さんざん頭をひねったあげくに、結論が出た。

深海は、まさに人間には計り知れない領域
このコップはそれを体現してくれているのだ

moblog_5a713234.jpg




深いこと言ったもんだなあ、などと
決して思っておりません。



とにもかくにも
今回、未知なる分野、
深海の神秘に、ほんの少しでも触れられたことは
とても嬉しく、楽しかった。
この貴重な機会を与えてくださった研究者の方々、スタッフさんにただただ感謝である。


そして、
同館の次なる特別展も、ものすごく楽しみだなあ。
ゴビ砂漠で発掘された恐竜たちが、はるばる日本へやってきてくれるのだ!

また、終わりの方で行くことになるかな、
あまり混んでいないといいけれど。

知る人ぞ知る、「大恐竜展」である。

ああ、楽しみだ。
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一途

Author:一途
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